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2002
受賞者
講演録
チャールズ・エラチ
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Q&A






チャールズ・エラチ
 
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[図 22]

[図 23]

[図 24]

[図 25]

[図 26]

[図 27]

[図 28]

[図 29]

[図 30]
[図 22]
これは学術的な用途です。一例として、氷河の変化を見ています。これらはパタゴニアで撮影されたものです。とくにこの領域をご覧下さい。これらの氷河の動きを見ることによって、1994年の4月と10月のこの日とこの日の間で、氷河に起こった変化を見ることができます。

[図 23]
さて、さらに最近、約2〜3年前ですが、私たちは干渉分光法と呼ばれる新しい技術を開発しました。このレーダの可能性を拡張したと言ってもよいかもしれません。この技術がどのようなものかと言いますと、もし二つのレーダシステムがこことここにあった場合、これらからの信号波を組み合わせることで、輪郭に関する情報を得ることができるのです。工学的素養をお持ちの多くのみなさんは、光学の授業でやったフレネル縞を思い出されるでしょう。

[図 24]
ここにお見せしている地形の撮影を二つのレーダ装置で行い、その信号波を結合させた時、何が起こるのかといいますと、地表の凹凸の輪郭に沿った等高線がこのように得られます。この技術により、ものを三次元で見ることが可能になりました。干渉分光法を用いることで、二次元の画像の代わりに、三次元の画像を得ることができるようになっています。
この技術が発見され、2〜3年前にレーダ用に開発されたわけです。

[図 25]
このようにして、「Shuttle Radar Topography Mission」というミッションが2000年に実施されました。ここで私たちはスペースシャトルの内側にレーダを一つ、そして長い張り出し棒(60m)の先に二つ目のレーダをもう一つ取り付けました。今、私たちはこの二つのレーダで撮影された画像を持っています。それらを干渉分光法により組み合わせることで、三次元で見ることができました。

[図 26]
これはスペースシャトル内部の写真です。これが先ほどお見せした張り出し棒です。

[図 27]
この2000年2月のミッションでは、全世界の地図取得を11日間で可能にしました。ここに地図の範囲が示されています。こうして世界中のあらゆる場所の三次元画像の生成が可能になったのです。

[図 28]
さて、その例をいくつかお見せしようと思います。カリフォルニア州の例からまずお見せしましょう。私たちはカリフォルニア州全土を文字通り一日でマッピングしました。そして、地形図を作成しました。赤色は高い標高、緑色は低い標高を示しています。25mごとに精度約5mの精度で標高を表示できました。通常、カリフォルニア州全土の地形図の作成には、標準的な技術でおよそ10〜15年かかります。私たちのケースでは、一日で、州全土の地図を作ったのです。これはレーダの新しい可能性、新しい能力を示しているのです。

[図 29]
さて、ロサンゼルスの周囲に注目してみましょう。この画像から地形の詳細がわかります。ロサンゼルスはこの下の方です。サンタバーバラはこの上の方です。そして、サン・アンドレアス断層とガーロック断層がはっきり見えます。これらは、カリフォルニアにある主要な断層です。

[図 30]
さらにこの領域に注目してみましょう。三次元的に表示しています。これがロサンゼルス盆地です。これらは山々です。ここにズームすると、パサダナの町が見えます。そして、これらはその裏手にある山々です。これがジェット推進研究所で、これがジェット推進研究所に来ている高速道路です。このように、私たちは世界中のあらゆる場所の同様のデータをデジタルフォーマットで持っています。現在、これを工業的用途に使うことができます。暗闇で飛ぶ飛行機のパイロットが使えるのです。前方の景色を三次元で見ることができるからです。携帯電話の中継局の位置決めにも使えます。三次元的な地形がわかるからです。これらは、三次元的なデータの用途を示した例です。






 
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