The Takeda Award 理事長メッセージ 受賞者 選考理由書 授賞式 武田賞フォーラム
2001

選考理由書
環境系応用分野

選考理由
業績とその創造性
1. はじめに
2. 環境負荷の工学的尺度
3. エコリュックサックとMIPS
4. 環境マネジメントと新しい経済モデル
5. 参考文献
図1
図2
図3

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業績とその創造性
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1.はじめに

 環境問題はエンド・オブ・ザ・パイプ(装置末端処理)技術に関する議論から始まった。多くの研究、多くの議論がなされ、人間が今のペースで地球資源を利用し続けることの危険性が指摘された。例えば、

 1972年の「成長の限界(1)」で、D. Meadowsらは膨大な物質とエネルギーの幾何級数的な流れを抑制しなければ人間社会が破局に至ると警告した。

 1987年、ブルントラント委員会は "持続可能な開発"の考え方を提唱した。(2)

 1992年、リオデジャネイロの地球サミットで"持続可能な開発の実現"原則が採択された。

 1992年、「限界を超えて(3)」でD. Meadowsらは原料やエネルギーの利用効率を速やかに、大幅に改善する必要を説いた。

 このように、人間が動かす膨大な量の物質とエネルギーの流れを減らし、地球の恩恵を将来にわたって享受できる持続可能な経済社会を目指すことが、世界共通の認識になりつつある。
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